LevelUp Strategy
マインドセット

恋愛で変わりたいなら、まずこの1つだけやってみて

変わりたいけど何から始めればいいかわからない。情報が多すぎて動けない。そんな人に向けて、RPGのレベリングに例えながら「たった1つの行動」から始める方法を伝えます。

情報を集めれば集めるほど、動けなくなる

「モテるようになりたい」「彼女がほしい」。そう思ってネットで調べ始めると、出てくる出てくる。

外見を変えろ。清潔感を出せ。会話術を身につけろ。マッチングアプリのプロフィールを最適化しろ。筋トレしろ。ファッションを勉強しろ。眉毛を整えろ。

やることリストが20個くらいできあがって、どれから手をつければいいかわからなくなる。で、結局スマホを閉じて、何もしないまま1ヶ月が過ぎる。

これ、本当に多いパターンなんです。僕のところに相談に来る人の8割がこの状態です。

だから今日は、1つだけ覚えて帰ってください。1つだけでいいです。20個のうちの1つだけ。残りの19個は忘れてください。

恋愛はRPGです

いきなりですが、恋愛をRPGに例えさせてください。この例え、めちゃくちゃしっくりくるので。

RPGって、最初はスライムを倒すところから始まりますよね。いきなりラスボスには挑まない。レベル1の勇者がドラゴンに突っ込んでも、一撃で吹き飛ばされて終わりです。

恋愛もまったく同じなんです。

テクニックは必殺技みたいなものです。ローランドさんの名言「世の中には2種類の男がいる。俺か俺以外か」。あれをレベル5の男が言ったら気持ち悪いで終わります。必殺技を唱えるにはMPが必要で、MPはレベルが上がらないと増えない。

もっと言えば、RPGには属性相性もありますよね。ポケモンで言うとリザードン(炎タイプ)がカメックス(水タイプ)に弱いように、恋愛にも相性がある。情熱的でグイグイいくタイプの男が、知的でクールな女性に同じノリで行っても刺さらない。でも、おっとり癒し系の女性には刺さったりする。自分の属性を知ることも、レベル上げと同じくらい大事です。

だからまずやるべきことは、テクニックを学ぶことじゃない。レベルを上げることです。

レベルを上げるには経験値を稼ぐ。経験値を稼ぐには場数を踏む。

この順番だけ覚えてくれたら、今日はもう十分です。

今の自分のレベルを正直に認める

ここが一番きついところです。でも避けて通れません。

ポケモンで考えてみてください。自分がレベル5のポッポだとします。レベル50のカイリキーに挑んでも、ワンパンで沈みます。でもレベル3のキャタピーなら倒せる。そこから経験値を稼いでいくしかないんです。

僕の話をします。

僕はもともと男子校出身で、3年間で友達すらほぼいなかった。女性の前に立つと頭が真っ白になって、目を見て話すことすらできなかった。社会人になってもそれは変わらなくて、正直「俺の人生、詰んでるな」と本気で思っていました。

転機があって、ある世界に飛び込んだとき、上司に言われたんです。

「お前のレベルで若い美人に挑んでも無理だ。まずはマッチングアプリで、お前でも話せる相手から場数を踏め」

かっこ悪いですよね。正直、言われたときは悔しかった。でも、あの言葉がなかったら今の僕はいません。

50代の女性との電話が、すべての始まりだった

僕が最初にまともに会話できたのは、50代の女性でした。

マッチングアプリで片っ端からメッセージを送って、電話してくれる人と話す。最初はそれしかできなかったんです。

覚えています。最初の電話のとき、手が震えてました。何を話せばいいかわからなくて、沈黙が続いて、「お仕事何されてるんですか」としか言えなかった。会話なんて呼べるものじゃなかった。

でも、その50代の女性がすごく優しい人で、僕の拙い話に「うんうん」って聞いてくれたんです。電話を切ったあと、ちょっとだけ胸が温かくなった。こんな自分でも、誰かと話して、相手が笑ってくれることがあるんだって。

たったそれだけのことです。でもレベル1の僕にとっては、初めてスライムを倒した瞬間でした。経験値が1入った。

次の日も電話した。また50代の女性。今度は少しだけ、相手の話に質問を返せた。「お子さんいらっしゃるんですか?」って。相手がうれしそうに話してくれて、30分の電話があっという間に終わった。

経験値がまた少し入りました。

レベルが上がると、倒せる相手が変わる

50代の女性と自然に話せるようになったのは、2週間くらい経った頃です。電話が怖くなくなって、相手を笑わせる余裕が出てきた。

で、次に40代の女性と話すようにしました。

ここで壁にぶつかります。40代の女性は50代より反応がシビアなんです。つまらない話には「ふーん」で終わる。食いつきが明らかに違う。

最初の頃は自分はダメなんだって落ち込みました。でもそれ、RPGで言えば新しいダンジョンに入って最初のモンスターに苦戦してるだけなんです。レベルが少し足りないだけ。

忘れられないのが、40代の女性と初めてカフェで会ったときのことです。電話では盛り上がったのに、対面になった瞬間、また頭が真っ白になった。飲み物をこぼして、話も弾まなくて、30分で「じゃあ、そろそろ」と言われて終わりました。

帰り道、駅のベンチでしばらく動けなかった。電話では大丈夫だったのに、やっぱり対面はダメなのかって。

でも翌日、また別の人とカフェに行きました。今度は飲み物をこぼさなかった。話も少しだけ続いた。それだけです。でも昨日よりマシだった。その感覚が、小さな経験値になった。

40代の女性相手に場数を踏んでいくうちに、少しずつ会話のコツが体に染みついてきました。相手の話を引き出すタイミング。沈黙を怖がらないこと。自分の話を短くすること。

これは誰かに教わったんじゃなくて、場数の中で体が覚えたことです。

そして30代、同年代へ。ここまで来ると、自分でもわかるくらい会話のレベルが上がっていました。昔の自分とは別人です。

この成長の過程って、RPGのレベルアップとまったく同じ構造なんです。小さな敵を倒す、経験値が入る、レベルが上がる、少し強い敵を倒せるようになる。このループを回し続けるだけ。

レベル100のキャタピーは、レベル10のリザードンに勝つ

「結局、顔でしょ」。

この気持ち、わかります。僕もずっとそう思ってました。

でも、ポケモンで考えてみてください。キャタピーって、お世辞にも強いポケモンじゃないですよね。でもレベル100まで育てたキャタピーは、レベル10のリザードンに勝てます。ステータスが圧倒的だからです。

恋愛も同じです。生まれ持った顔の造形は変えられない。でもレベルは上げられる。

場数を踏んで、会話力がついて、清潔感を整えて、自信がにじみ出るようになったレベル100の普通の男は、何も努力していないレベル10のイケメンに勝ちます。これは僕が実際に見てきた現実です。

心理学者バンデューラが提唱した自己効力感という考え方があります。ざっくり言うと、人は小さな成功体験を積み重ねることで、「自分にはできる」と感じられるようになるというものです。大きな成功じゃなくていい。ちょっとした手応えを何度も重ねるうちに、確信が内側から育っていく。

50代の女性と電話できた。40代の女性をデートに誘えた。30代の女性と2回目のデートに行けた。

一つひとつは地味です。でもこの小さな成功体験が積み重なって、自分にもできるんだという自信に変わっていく。まさにこの理論が言っていることそのものです。

痛みは、強くなっている証拠です

正直に言います。このプロセスは楽じゃないです。

50代の女性としか話せない自分を見つめるのは、きついです。なんで俺はこんな状態なんだって情けなくなる夜もあります。

でもその痛みは、筋トレのあとの筋肉痛と同じです。

筋肉痛って、筋繊維が壊れて再生する過程で起きますよね。つまり痛い=強くなっているんです。

恋愛のレベル上げも同じで、うまくいかなくて落ち込む、恥ずかしい思いをする、自分のダメさに向き合う。それ全部、筋肉痛です。次に立ち上がったとき、昨日より少しだけ強くなってます。

僕が50代の女性と電話していた時期、何度もこんなことやって意味あるのかと思いました。周りの友達は普通に彼女がいて、普通にデートしてる。自分だけがレベル3のキャタピーを倒してる。みじめでした。

夜、布団の中でスマホを見ると、友達がインスタに彼女とのディナー写真を上げてる。自分はさっき50代の女性と30分電話して今日も頑張ったと言い聞かせてる。その落差に、胸がぎゅっと締まるような痛みがありました。何度もアプリを消そうとしました。もういいやって。

でも、その痛みを感じているということは、変わりたいと思っている証拠なんです。本当にどうでもよかったら、痛くもなんともない。痛いのは、自分の現実と理想のあいだにちゃんと向き合っているからです。

あの時期があったから、今がある。

なぜ「1つだけ」なのか

ここで大事なことを言います。

情報が多すぎると、人間は動けなくなります。これは根性の問題じゃないんです。

行動科学者のBJ・フォッグが面白い研究をしています。行動を変えたいなら、やることをバカバカしいほど小さくしろというのが彼の主張です。歯磨きのあとに腕立て伏せを2回だけやる、みたいな話。彼はこれをタイニーハビット(小さな習慣)と呼んでいます。

大事なのは、失敗しようがないレベルまで行動を小さくすること。

モテるようになる、は大きすぎる。外見を変える、もまだ大きい。マッチングアプリで1人にいいねを送る。これくらいまで小さくする。

もう1つ。ロンドン大学の研究チームが、新しい行動がどのくらいで習慣になるかを調べました。結果は平均66日。約2ヶ月ちょっとです。逆に言えば、66日続ければ頑張らなくても自然にやれる状態になる。

でも66日続けるために必要なのは、気合いじゃないんです。最初の1回のハードルを限界まで下げること。これだけです。

場数>テクニック、これだけは忘れないでください

テクニック系の記事や動画、たくさんありますよね。「このフレーズを使え」「このタイミングで手を繋げ」「LINEはこう返せ」。

全部、嘘じゃないです。効果はあります。でもそれは、ある程度レベルが上がってからの話です。

RPGで言えば、レベル30で覚える魔法をレベル5で使おうとしてるようなものです。MPが足りない。詠唱が途中で止まる。

僕の実感として、テクニックが効き始めるのはだいたい女性と50回以上会話したあたりからです。それまでは、テクニックよりも場数を踏んで慣れることのほうがはるかに大きい。

野球で言えば、変化球の投げ方を覚える前に、まずキャッチボールを100回やれということです。基礎体力がない状態で変化球を投げても、肩を壊すだけです。

今日やる「1つだけ」のこと

ここまで読んでくれた人に、1つだけお願いがあります。

今日、たった1つだけ行動してください。

マッチングアプリをまだ入れていない人は、アプリをインストールする。それだけでいいです。プロフィールは明日でいい。

もうアプリを入れている人は、1人にいいねを送る。1人だけでいいです。タイプじゃなくてもいい。

もうマッチしている人がいるなら、今日中にメッセージを1通送る。「最近何かハマっていることはありますか?」でいいです。

たった1つ。これだけ。

さっき紹介したフォッグの考え方に、習慣スタッキングというものがあります。すでにやっている習慣に、新しい行動をくっつけるんです。たとえば、夜歯を磨いたあとにアプリを開いて1人にいいねを送る。これを毎日のルーティンにする。

もう少し具体的に組むなら、こんな感じです。朝、通勤電車の中でアプリを開いて、マッチした相手に1通だけ返信する。昼休み、5分だけプロフィール写真を見直す。夜、歯を磨いたあとに1いいねを送る。全部合わせても10分かかりません。ポイントは、すでにやっている行動のついでにやること。気合いで新しい時間を作ろうとすると、3日で止まります。

最初は、こんな小さいことで変わるのかと思うはずです。でもその1いいねが、明日のマッチにつながる。マッチが会話につながる。会話がデートにつながる。デートが自信につながる。自信が次のデートにつながる。

経験値が1入れば、レベルは確実に上がっていきます。フォッグの研究とロンドン大学のデータを信じるなら、66日後にはアプリを開いていいねを送ることが歯磨きと同じくらい自然な行動になっている

大きく変わろうとしなくていいです。今日の1つだけ。それが全部の始まりです。

関連記事