172cm56kgのガリガリが半年で64kgになるまでの全記録
172cm/56kgだった僕が半年で64kgまで増量した全過程。月ごとのトレーニング内容、食事改善、ジム移行、そして変わったのは体だけじゃなかった話。
半年前の僕は、夏が怖かった
半年前の僕のスペックを正直に書きます。身長172cm、体重56kg。
Tシャツを着ると、肩のラインが貧相に浮き出る。腕は箸みたいに細い。胸板なんて概念すら存在しない体でした。
夏になるとみんな薄着になりますよね。僕にとってはそれが地獄だったんです。合コンで隣に座った男が半袖から太い腕を出しているのを見て、自分の腕と比べてしまう。プールや海なんて絶対に行きたくない。「痩せてていいね」と言われるたびに、内心では「これは痩せてるんじゃなくて、ただ肉がないだけなんだよ」と思っていました。
今の僕は体重64kg。半年で8kg増えました。Tシャツの上からでも肩の丸みと胸の厚みがわかる体になっています。
ここに至るまでの6ヶ月間を、月ごとに全部書きます。
Month 0:鏡の前で決意した日
きっかけは、デートの帰り道でした。
3回目のデートだった女性に「友達でいよう」と言われた夜、家に帰って風呂上がりに鏡を見たんです。ガリガリの体が映っていました。顔も悪くない、会話もそこそこできる。でも、この体に男としての魅力があるかと聞かれたら、自分でもNoでした。
ここで少しだけ科学の話をさせてください。人間は相手の体つきを見たとき、無意識に健康かどうか、自分を守ってくれそうかどうか、ちゃんと自己管理できる人かどうかを判断しています。これは好みの問題じゃなくて、もっと根っこにある本能レベルの反応なんです。つまり筋肉のある体は、それだけで信頼のシグナルになる。
僕はその夜、スマホで「ガリガリ 筋トレ 初心者」と検索しました。
Month 1:自宅の床で腕立て伏せすらできない
最初の1ヶ月は、自宅での自重トレーニングから始めました。
メニューはこの4つです。
| 種目 | ターゲット | 回数 × セット |
|---|---|---|
| ワイドスタンスプッシュアップ | 大胸筋 | 20回 × 3セット |
| リバースクランチ | 腹筋 | 15〜20回 × 2セット |
| ハンマーカール | 上腕二頭筋 | 10〜15回 × 2セット |
| リバースリストカール | 前腕 | 10〜15回 × 2セット |
週3回、1回あたり20分。これだけです。
ただ、これだけと書いておきながら、初日の現実はひどいものでした。ワイドスタンスプッシュアップ20回×3セット? 8回で腕がプルプル震えて崩れ落ちました。情けないなんてもんじゃない。自分の体重すら支えられない。
2週目も似たようなものでした。でも3週目、ふと気づいたんです。「あれ、12回いけた」と。
これ、筋肉が増えたわけじゃないんです。脳から筋肉への命令ルートが整備された、という感覚が近い。筋トレを始めて最初の数週間では、筋肉そのものはほとんど大きくなりません。でも、脳が筋肉をうまく動かすコツを覚えて、同じ筋肉量でも出せる力がぐんと増えるんです。
この小さな「昨日よりできた」が、僕を2ヶ月目に連れて行ってくれました。
Month 2:食事を変えたら体重が動き始めた
1ヶ月間、週3回の自重トレを休まず続けられた。でも体重は56kgのまま。びくともしない。
ここで気づきました。ガリガリの人間が筋肉をつけるには、トレーニングだけじゃ足りない。食べた量が使った量を上回らないと、体は絶対に大きくならないんです。
僕がやったことは2つだけ。
1つ目:朝食にプロテインを追加した。 それまで朝はコーヒーだけだったので、まずここにプロテイン1杯(タンパク質約25g)を足しました。
2つ目:昼食を意識的に変えた。 コンビニのおにぎり2個だったのを、鶏むね肉のサラダ+おにぎり+ゆで卵に変えました。
タンパク質の目標は、体重1kgあたり2g。筋肉を大きくするために必要な量として、スポーツ栄養の世界ではこの数字が基準になっています。体重56kgなら1日112g必要。普通の食事だけだと、頑張っても60〜70gくらいしか摂れません。プロテインで補うだけで、残りの食事が一気に楽になりました。
2ヶ月目の終わりに体重計に乗ったら、58kg。2kg増えていました。
たった2kgです。でも、1ヶ月間ピクリとも動かなかった数字が動いた。あの瞬間の嬉しさは今でも覚えています。
Month 3:ジムに入会して世界が変わった
3ヶ月目、ジムに入会しました。
正直、もっと早く行くべきでした。ガリガリの人間は自重トレーニングだけだと筋肉に十分な負荷をかけられません。そもそも自分の体重が軽すぎるから、腕立て伏せの負荷にも限界がある。マシンやフリーウェイトで強制的に重い負荷をかける必要があるんです。
最初の1ヶ月を自宅でやったのは、続けられるかどうかのテストでした。週3回を1ヶ月続けられない人は、ジムに入会しても幽霊会員になります。自分が続けられる人間だと証明できたから、ジムに踏み出せた。
ジムでのメニューはこんな感じでした。
- ベンチプレス(マシン):胸を重点的に。最初は30kgから
- ショルダープレス:肩の丸みを作る
- ラットプルダウン:背中。逆三角形のシルエットに必要
- アームカール:腕の太さを出す
フリーウェイトは怖かったので、最初の2週間はマシンだけ。慣れてからダンベルに触りました。
ここで大事な原則があります。毎回、少しずつ重さを上げていくこと。先週30kgでベンチプレスを10回できたなら、今週は32.5kgに挑戦する。筋肉は同じ負荷にはすぐ慣れてしまうので、ちょっとだけキツいことを続けないと成長が止まるんです。僕はトレーニングのたびにスマホのメモに重量と回数を記録していました。数字が増えていくのを見るのは、RPGのレベルが上がる感覚に近いです。
Month 4:「なんか変わった?」が始まった
4ヶ月目。この月は忘れられません。
職場の同僚に「最近なんか体つき変わった?」と言われたんです。
自分では毎日鏡を見ているから、変化に気づきにくい。でも久しぶりに会った人には一発でわかるらしいんです。体の見た目の変化って、周りの人が気づくまでにだいたい3ヶ月はかかると言われています。僕の場合は4ヶ月目でした。
体重は61kg。Tシャツの袖が少しぴったりするようになった。腕を曲げると力こぶが見える。胸の張りが明らかに以前と違う。
この時期に、もう一つ変化がありました。マッチングアプリの写真を撮り直したんです。友達に頼んで、半袖のシャツを着た写真を撮ってもらいました。以前の写真と比べると、肩のラインが全然違う。いいねの数が目に見えて増えました。
筋トレの効果は筋肉だけじゃありません。体を鍛えると、男性ホルモンの分泌が活発になることがわかっています。この男性ホルモンは筋肉を育てるだけじゃなくて、気持ちのハリや積極性にも関わっているんです。僕自身、4ヶ月目あたりから明らかに気持ちの張りが変わりました。デートの約束を取り付けるときに、以前のような躊躇がなくなったんです。
Month 5-6:体が変わったら、中身まで変わった
5ヶ月目、体重63kg。6ヶ月目、64kg。
この2ヶ月で起きた一番大きな変化は、体重でも見た目でもありません。自信です。
筋トレは裏切らないんです。やった分だけ数字が増える。持ち上げられる重量が増える。鏡に映る体が変わる。このやれば結果が出るという成功体験が、恋愛にも波及しました。
5ヶ月目に会った女性とのデートで、こんなことがありました。カフェで向かい合って話しているとき、彼女がふと僕の腕を見て「鍛えてるんですか?」と聞いてきたんです。半年前の僕だったら、この質問は絶対に来なかった。
恋愛において筋肉が効く理由は2つあります。
1つ目は、見た目が無意識の信頼感を生むこと。 適度な筋肉量は、健康で自己管理ができている人だという印象を自然に伝えます。服の上からでもわかるシルエットの変化は、言葉より先に届くんです。
2つ目は、自信の源泉になること。 これが実はもっと大きい。筋トレで自分は変われると実感した人間は、会話でも、デートの誘い方でも、堂々としていられます。自信がある男性は魅力的です。これは僕の感想じゃなくて、心理学の研究でも繰り返し確認されている事実です。
6ヶ月前、デートの帰りに鏡の前で絶望していた僕が、今は鏡を見るのが楽しい。大げさじゃなく、体が変わると毎日の気分が変わります。
優先すべき筋肉は3つだけ
ボディビルダーになる必要はありません。恋愛で効果が高い部位は3つです。
胸(大胸筋)。 Tシャツやジャケットに立体感が出ます。逆三角形のシルエットを作る土台になる部位です。
肩と腕(三角筋・上腕二頭筋)。 袖をまくった時、ふとした動作で腕を動かした時。女性が男性的な力強さを最も感じやすい部位です。
腹筋(腹直筋)。 ウエストラインの引き締め。ガリガリの場合は腹筋を割ることより、まず全体の筋肉量を増やすことが先ですが、リバースクランチで腹筋を刺激しておくとウエストと胸の対比が出やすくなります。
この3つを重点的に鍛えるだけで、服の上からのシルエットが明確に変わります。
僕の週間ルーティン
半年かけてたどり着いた、今の週間メニューを共有します。
月曜(胸・腕の日)
- ベンチプレス:8〜10回 × 3セット
- ダンベルフライ:10回 × 3セット
- アームカール:10回 × 3セット
水曜(肩・背中の日)
- ショルダープレス:10回 × 3セット
- ラットプルダウン:10回 × 3セット
- サイドレイズ:12回 × 3セット
金曜(腹筋・全身の日)
- リバースクランチ:15〜20回 × 3セット
- ワイドスタンスプッシュアップ:20回 × 3セット
- ハンマーカール:10回 × 2セット
1回あたり40〜50分。週3回。これ以上やる必要はありません。
食事は、朝プロテイン+バナナ、昼は鶏むね肉を中心にタンパク質を意識、夜は普通に食べつつ白米を少し多めに。タンパク質は1日120〜130gを目標にしています。
今日から始めるなら
もしこの記事を読んで「やってみようかな」と思ったなら、今日の夜やることは1つだけです。
腕立て伏せを 10回 だけやってみてください。
10回できなくても全然大丈夫です。膝をついてOK。5回でもいい。大事なのは今日やったという事実です。
それを週3回続けてみてください。月・水・金の夜、風呂に入る前に。歯を磨くのと同じように、既存の習慣の前にくっつけると続きやすいです。ある大学の研究では、新しい習慣が体に染みつくまでにだいたい66日かかるとされています。約2ヶ月です。最初の2ヶ月を乗り越えれば、やらないと気持ち悪くなる。
1ヶ月続いたら、食事にプロテインを1杯足す。2ヶ月続いたら、ジムを検討する。一気に全部やろうとしなくていいんです。
半年前の僕は、腕立て伏せ8回で潰れていました。今は64kgの体で、ベンチプレス60kgを持ち上げています。変わるのに才能は要りません。レベル1から始めて、経験値を積んでいくだけです。