LevelUp Strategy
外見改革

おしゃれにセンスはいらない。ルールを知ればいい

ファッションはセンスではなくルールです。3つの法則を押さえるだけで、誰でも「ちゃんとしてる」と思われる着こなしができます。

「ファッションはセンスだ」。

これ、よく言われますよね。雑誌を読んでも、おしゃれな友人に聞いても、なんとなくセンスがある人が勝つ世界だと思っている人が多いです。

実はそれ、違うんです。

ファッションはセンスじゃなくて、ルールです。RPGの戦闘システムと同じで、仕組みを理解すれば誰でも攻略できる。センスがないから無理だと思っている人ほど、この記事を読んでほしい。ルールを3つ覚えるだけで、周りから「あれ、なんかいい感じだね」と言われる側に回れます。

ダサくないで十分すぎる理由

最初にはっきり言っておきます。おしゃれになる必要はありません。

目指すのはダサくないです。これだけで十分。

なぜか。プリンストン大学の研究で、人は相手の第一印象をわずか0.1秒で判断していることがわかっています。たった0.1秒です。その一瞬で「この人、ちゃんとしてるな」と思われるか、「うーん、なんかダサいな」と思われるかが決まる。

そしてここが重要なんですが、見た目の印象はそのまま性格や能力の評価にまで影響します。心理学ではこれをハロー効果と呼んでいて、要するに、見た目がいいだけで中身まで良く見えてしまう現象です。清潔感のある服を着ているだけで、誠実そう、仕事できそうと勝手に思ってもらえる。逆もまた然りです。

つまり、おしゃれで加点を狙う必要はなくて、減点されなければ勝ちなんです。

外見レベルの公式を知っておく

ファッションの話をする前に、外見レベルの構造を理解しておいてください。

(素材の顔)×(髪・眉)= 顔面レベル

(顔面レベル)×(ファッション)= 外見レベル

掛け算です。ここがポイントで、どれだけいい服を着ていても、髪がボサボサで眉毛が整っていなかったら効果は半減します。逆に言えば、髪と眉さえ整えていれば、ユニクロの白シャツとスラックスだけでかなり印象が変わる。

僕が外見改革を始めたとき、最初にやったのは服じゃなくて美容院でした。髪型を変えて、眉毛を整えた。それだけで職場の後輩に「なんか雰囲気変わりましたね」と言われました。

服は一切変えてないのに。

順番を間違えないでください。髪と眉が先。服はその次です。

ルール1:ドレス7、カジュアル3

ここからファッションの具体的なルールに入ります。

服にはドレス寄りとカジュアル寄りの2種類があります。ドレスはスーツのイメージ、カジュアルは私服のイメージです。この比率をドレス7:カジュアル3にするだけで、簡単におしゃれに見えます。

やり方はシンプルです。服を4つのカテゴリに分けます。

  • インナー(内側に着る服)
  • アウター(外側に着る服)
  • ボトムス(ズボン)
  • シューズ(靴)

この4つのうち、3つをドレスアイテムにする。それだけです。

たとえば、こんな組み合わせ。

インナーだけカジュアルにするパターン: ジャケット(ドレス)+ 白Tシャツ(カジュアル)+ 黒スラックス(ドレス)+ 革靴(ドレス)

シューズだけカジュアルにするパターン: ジャケット(ドレス)+ 白シャツ(ドレス)+ 黒スラックス(ドレス)+ 白スニーカー(カジュアル)

なぜドレス寄りがいいかというと、日本人の体型的な特徴が関係しています。欧米人に比べて胴長短足で童顔な傾向があるので、カジュアル100%だと野暮ったく見えやすいんです。街中を見てみてください。ほとんどの男性がカジュアル全振りです。だからこそ、ドレス寄りにするだけで一歩抜け出せます。

ルール2:色は3色以内。迷ったら白・黒・ネイビー

全身で使う色を3色以内に抑えてください。

「それって地味じゃないですか?」と思うかもしれません。でも、色の数を絞った配色は、見る人に知的さや洗練された印象を与えることがわかっています。地味なんじゃなくて、洗練されて見えるんです。

僕のおすすめは白・黒・ネイビーの3色だけで生活すること。実際、僕はこの3色以外の服を持っていません。朝、服を選ぶのに悩む時間がゼロになりました。どう組み合わせても外さないので。

やってはいけないのは、色や柄を足しすぎることです。5色以上使ったコーデ、英字がでかでかとプリントされたTシャツ、チェックのシャツにカモフラのパンツ。こういう足し算のおしゃれは上級者の遊びです。初心者がやると事故ります。

おしゃれの基本は引き算です。無地でシンプルなアイテムを選ぶ。これが3つ目のルールにもつながります。

ルール3:シンプルなデザインだけを選ぶ

ロゴがでかい服。ポケットがやたら多い服。謎の英字プリント。7分丈のパンツ。

全部やめてください。

シンプルな無地のアイテムは、嫌いな人がほぼいません。誰からも好感を持たれるし、モノトーンの他のアイテムと合わせやすいし、トレンドに左右されないから長く着られる。色落ちや傷みも目立ちにくいので、コスパも最強です。

サイズ感で全部台無しになる話

ルールを3つ覚えた。色もシンプルにした。でも、もう1つ見落としがちなポイントがあります。

サイズ感です。

正直、サイズが合っていない服を着ている人がめちゃくちゃ多いです。ダボダボのシャツ、ツンツルテンのスラックス。色もデザインも正解なのに、サイズだけで全部台無しになっている。もったいないんですよね。

まず、自分はMサイズという思い込みを捨ててください。ブランドによってサイズ感は全然違います。同じブランドでもアイテムごとに変わる。GUのMとH&MのMは別物です。だから、必ず試着してください

チェックするポイントは3つだけです。

  • 肩幅:肩の縫い目が自分の肩の端に合っているか。落ちすぎ、食い込みすぎはNG
  • 着丈:シャツやジャケットの裾がベルトの位置にかかるくらい。長すぎるとだらしなく見えます
  • 身幅:拳1個分のゆとりがあるくらいがちょうどいい。パツパツもブカブカもダメ

迷ったら、試着した状態でスマホで写真を撮ってください。鏡で見る自分と、写真に映る自分では印象が全然違います。写真のほうが客観的に判断できるので、撮る習慣をつけてください。

ユニクロで8,000円。それだけで「雰囲気変わった?」と言われた話

ルールはわかった。でも実際に店に行くと何を買えばいいかわからない。

あるあるです。

解決策はマネキン買いです。店頭のマネキンやオンラインストアのモデルが着ている全身コーデを、そのまま丸ごと買う。プロが組んだコーデをコピーするだけなので、センスは一切いりません。

僕が最初にやったのがまさにこれでした。ユニクロに行って、マネキンが着ていた黒のスラックス、白のオックスフォードシャツ、そしてダークグレーのジャケット。全部で8,000円くらいです。正直、買うときはこんなシンプルでいいのかと不安でした。

翌日それを着て出かけたら、友人に開口一番「え、なんか雰囲気変わった?」と言われました。8,000円です。飲み会1回分で、人の印象は変わります。

店選びで迷ったら:GU・ユニクロ・H&Mの使い分け

「どの店で買えばいいですか?」これもよく聞かれます。結論から言うと、初心者はGUかユニクロの二択です。

GUは全身コーデが1万〜2万円で揃います。10代〜20代向けのトレンド感があって、シンプルなアイテムが多い。カジュアル寄りのラインナップが中心ですが、スラックスやジャケットもちゃんとあります。とにかく安いので、試しにルール通りに揃えてみるかという最初の一歩にちょうどいいです。

ユニクロはGUより少し高くて、全身コーデで1.5万〜3万円くらい。そのぶん素材と品質が上です。白シャツ、黒スラックスみたいな毎週使い回す定番アイテムはユニクロで買うのがおすすめです。洗濯してもヘタりにくいので、長い目で見ればコスパがいい。

H&Mはもう少し攻めたい人向けです。スウェーデン発で型が欧米寄り、全体的に細身のシルエットが多い。フォーマルなアイテムが充実しているので、ドレス寄りのコーデが組みやすいです。ただし価格帯は全身で2万〜3.5万円と少し上がるのと、サイズ感が日本ブランドと違うので試着は必須です。

店をバラバラにすると素材や形の統一感が崩れるので、最初は1つの店で全身揃えてください。地味に大事なポイントです。

GUのオシャリスタを使い倒す

もう1つ、GUのオシャリスタというサービスも紹介させてください。GUのスタッフが無料で1対1のコーディネートをしてくれるサービスです。一定の知識レベルをクリアしたスタッフだけが担当するので、質が安定しています。

利用の流れはこうです。まず電話で予約する。飛び込みだと対応してもらえないことがあるので、必ず事前予約してください。来店したら、「モノトーンでシンプルなコーデを5パターンお願いします」と伝えるだけ。30分から1時間、プロが全身コーデを組んでくれます。

試着するたびに、頭の先から足先まで入る角度で写真を撮ってもらってください。鏡で見るのと写真で見るのでは、印象が全然違います。

予算は約2万円で、モノトーン3パターン買えば、アイテムの組み合わせで最低5パターンの全身コーデが完成します。2万円で5パターン。1パターンあたり4,000円です。

1つだけ大事なことがあります。スタッフへの態度です。「お時間作っていただきありがとうございます」「プロの方に見てもらえて勉強になります」。こういう一言を自然に言えるかどうかで、スタッフの本気度が変わります。無愛想な客にはそれなりの対応しか返ってきません。感謝を伝えられる人には、スタッフも本気で寄り添ってくれます。

センスがないんじゃなくて、ルールを知らなかっただけ

僕の周りにも、自分にはファッションセンスがないと言い続けていた友人がいました。いつも同じヨレヨレのパーカーにジーンズ、足元はくたびれたスニーカー。本人はどうせ何着ても似合わないと諦めていました。

ある日、半ば強引にユニクロに連れて行って、さっき話した3つのルールだけ伝えました。黒スラックス、白シャツ、ネイビーのジャケット。色は3色以内。ドレス寄り。シンプル。試着室から出てきた彼を見て、正直驚きました。

別人です。

本人も鏡を見て「え、これ僕?」と笑っていました。

でも話はここで終わりません。翌週、その友人から「GUのオシャリスタ行ってきた」と連絡が来たんです。自分から動いたのが驚きでした。しかも「スタッフさんにめっちゃ褒められた」と嬉しそうに写真を送ってきた。モノトーンのコーデが3パターン。全部で1万8,000円。あのヨレヨレパーカーの彼が、スラックスにシャツを合わせて街を歩いている写真を見たとき、ルールの力ってこういうことだなと思いました。

合計 1万2,000円。センスは1ミリも使っていません。ルールに従っただけです。

ファッションは才能じゃない。知っているか知らないかの差です。

最後に1つだけ、今日から始められる習慣を提案させてください。月に1回、日曜日の午前中にクローゼットを15分だけ見直す時間を作る。白・黒・ネイビー以外の色がどれだけ混ざっているか。ヨレヨレになったアイテムがないか。サイズが合っていない服がないか。チェックするのはこの3つだけです。15分で終わります。

それを3ヶ月続けると、クローゼットの中身が自然とルールに沿ったアイテムだけに入れ替わっていきます。毎朝、何を着るか悩む時間がなくなります。地味に生活の質が上がるので試してみてください。

関連記事