男のスキンケアは何から始める?最低限やるべきこと
清潔感の正体はスキンケアにあります。何から手をつければいいかわからない人へ、最初の一歩を具体的に紹介します。
清潔感って、具体的に何をすればいいか説明できますか
いきなりですけど、質問です。
清潔感が大事と言われて、じゃあ明日から何をすればいいか、3つ挙げられますか。
シャワーを浴びる。歯を磨く。服を洗う。それはもちろん大前提です。でも、それだけで清潔感がある人になれているかというと、ちょっと怪しいですよね。
僕も以前はそうでした。毎日シャワーを浴びて、洗濯した服を着て、「清潔にしてるのに、なんか垢抜けない」と思っていたんです。
答えは肌でした。
どんなにいい服を着ていても、髪型を整えていても、肌が荒れているとなんとなく不潔っぽい印象になる。逆に、肌がきれいなだけでちゃんとしている人に見える。清潔感の正体って、かなりの部分が肌の状態で決まっているんです。
じゃあ、スキンケアって何から始めればいいのか。ここが本題です。
スキンケアのアイテム、全部必要だと思っていませんか
化粧水、美容液、乳液、クリーム、日焼け止め。
並べるとうんざりしますよね。僕も最初は「こんなに毎日やるの?無理でしょ」と思いました。ドラッグストアの棚の前で、何を選べばいいかわからずに帰ったこともあります。
でも安心してください。最初にやることは2つだけです。
洗顔と日焼け止め。
朝起きたら洗顔料で顔を洗って、日焼け止めを塗る。夜は洗顔して寝る。これだけでいいんです。
「日焼け止めって夏だけじゃないの?」と思った人、多いですよね。ここがポイントなんです。紫外線は、肌の老化原因の約 80% を占めると言われています。皮膚科学の分野では、紫外線による肌のダメージが長年蓄積して老化が進むことがわかっていて、シミ、シワ、くすみ、たるみ、これ全部紫外線が引き起こします。曇りの日でも紫外線は降り注いでいるし、冬でもゼロにはならない。
SPF30以上(紫外線を防ぐ強さの指標です)の顔用日焼け止めを、365日毎日塗る。これが最初の一歩です。
化粧水と乳液って、いつ足せばいいのか
洗顔と日焼け止めが2週間くらい続いたら、次のステップに進みます。
朝のルーティン:洗顔 → 化粧水 → 日焼け止め。 夜のルーティン:洗顔 → 化粧水 → 乳液。
化粧水で水分を入れて、乳液でフタをする。よく聞く説明ですけど、実際やってみるとこれが本当にそのとおりなんですよね。化粧水だけだと、時間が経つと肌が突っ張ってくる。乳液を重ねると、夕方まで肌の感触が全然違います。
「どれを買えばいいかわからない」という声をよく聞きますけど、最初は無印良品の化粧水と乳液で十分です。僕は今でも無印を使っています。合計で1,000円ちょっと。高いものを買って続かないより、安いものを毎日使うほうがずっと効果があります。
顔がテカる原因、何だと思いますか
ここでもう一つ質問です。
昼過ぎに顔がテカテカになる人、けっこういますよね。原因は何だと思いますか。「脂っぽい肌質だから」と答えた人、実はそれ、半分しか合っていません。
テカリの原因の多くは、乾燥です。
肌が乾燥すると、水分が足りないと判断して皮脂を過剰に分泌する。つまり、保湿をサボっているからテカる。油取り紙で皮脂を取れば取るほど、肌はさらに皮脂を出そうとする。完全に悪循環です。
僕も20代前半のとき、1日に油取り紙を5枚くらい使っていました。「なんでこんなにテカるんだろう」と不思議に思っていたんですけど、答えは単純で、保湿をしていなかったからです。化粧水と乳液を朝晩ちゃんと使うようになったら、昼のテカリが明らかに減りました。体感で半分以下になった。
保湿でテカリが減るって、知っていましたか。知らなかった人は、今日から試してみてください。
成分って気にしたほうがいいのか
スキンケアに慣れてくると、「もうちょっと何かしたい」というフェーズがきます。そのときに知っておくといいのが、成分の話です。
全部覚える必要はありません。まず押さえるべきは3つだけ。
セラミド:肌の表面にあるバリアを強くしてくれる保湿成分です。乾燥肌の人は化粧水や乳液にこれが入っているものを選ぶと、肌の安定感が変わります。
ナイアシンアミド:ビタミンBの仲間で、皮脂を抑えつつ肌のトーンも明るくしてくれます。テカリが気になる人にも、肌のくすみをどうにかしたい人にも向いている。最近はドラッグストアの1,000円台の美容液にも入っているので、手が届きやすい。
ビタミンC誘導体:ビタミンCを肌に届きやすくした成分で、毛穴の引き締めやシミ予防に使えます。ただし刺激が強いものもあるので、最初は低濃度から始めるのがおすすめです。
僕は最初、成分なんてまったく気にしていませんでした。パッケージのデザインで選んでいた時期すらあります。でもあるとき、Tゾーンだけテカって頬はカサつくという状態がずっと続いて、ネットで調べたらナイアシンアミド配合の美容液がいいと知った。実際に試したら、2週間くらいで鼻周りの皮脂が落ち着いたんです。
成分を一つ知っているだけで、自分の肌悩みに合ったものを選べるようになる。それだけで十分です。
「1週間やったけど変わらない」は当たり前です
スキンケアを始めて最初にぶつかる壁があります。
「やっても何も変わらない」。
1週間続けても、2週間続けても、鏡を見ても変化がわからない。ここでやめてしまう人がめちゃくちゃ多いんです。でもこれ、やめるのが一番もったいない。
肌の細胞って、約28日かけて生まれ変わるんですよね。古い細胞が押し上げられて、新しい細胞に入れ替わるサイクルがある。つまり、今日のスキンケアの効果が目に見えるのは、早くても1ヶ月後なんです。2〜3サイクル回った1ヶ月半〜2ヶ月後に、初めて「あれ、肌の調子いいかも」と気づくくらいのペースが普通です。
僕がニキビに悩んでいた時期、皮膚科で薬を処方されたんですけど、最初の1ヶ月は本当に何も変わりませんでした。「この薬、効いてるのか?」と疑いながら毎日塗っていた。でも2ヶ月目の後半くらいから、明らかに新しいニキビが減ったんです。鏡を見るのが少しだけ楽しくなった。あの瞬間は今でも覚えています。
ロンドン大学のフィリッパ・ラリーの研究によると、新しい習慣が身につくまでに平均66日かかるそうです。スキンケアもまさにそう。最初の2ヶ月は、効果がなくても続ける期間だと思ってください。肌が生まれ変わるサイクルと習慣が身につくまでの期間、どちらもだいたい2ヶ月。この数字を知っているだけで、途中でやめる確率はかなり下がるはずです。
肌は内側からもつくられている、って意識していますか
スキンケアの話をすると、どうしても何を塗るかに意識が向きがちです。でも、肌って食べたものと睡眠からつくられているんですよね。
肌も髪も爪も、材料はタンパク質です。タンパク質が足りないと、どんなに高い化粧水を塗っても肌の回復が追いつかない。鶏むね肉、卵、プロテイン。何でもいいので、意識してタンパク質を摂ってみてください。
睡眠も同じくらい大事です。睡眠不足はニキビの悪化や皮脂の過剰分泌に直結します。最低6時間。できれば7時間。僕はスキンケアを始めた頃、夜更かしの習慣がなかなか抜けなくて、肌の改善が遅れた経験があります。23時にスマホを別の部屋に置くようにしてから、睡眠の質が変わって、肌にも出ました。
外側からのケアと内側からのケア。両方揃って初めてスキンケアは完成します。
今日の夜、洗顔のあとに化粧水を塗ってみてください
最後に、具体的な習慣を一つだけ提案します。
今日の夜、お風呂から上がったら洗顔して、化粧水を顔に塗る。それだけです。30秒で終わります。
もう少し本格的に始めたい人は、こんなルーティンを目安にしてみてください。
- 朝(起きてすぐ):洗顔 → 化粧水 → 日焼け止め(3分)
- 夜(風呂上がり):洗顔 → 化粧水 → 乳液(2分)
- 毎日、2ヶ月続ける。最初の1ヶ月は変化がなくて当然
- アイテムは無印良品でOK。化粧水+乳液+日焼け止めで2,000円以内
一つだけコツがあります。風呂上がりの洗面台に、化粧水と乳液を出しっぱなしにしておくこと。棚にしまうと、面倒になって手が伸びなくなります。目に入る場所に置いておくだけで、「あ、塗らなきゃ」と思い出せる。習慣化の最大の敵は忘れることなので、仕組みで解決するのが一番確実です。
2ヶ月後、鏡を見たときに「なんか肌きれいになった?」と思える瞬間がきます。その瞬間のために、まずは今夜の1回を始めてみてください。